家の屋根を自分で塗り替えてみたいと考えている方は多いかもしれません。
コスト削減や愛着のある家を自分自身で手入れしたいという気持ちは、とても素晴らしいものです。
しかし、屋根塗装は高所での作業であり、安全面や仕上がりへの不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋根塗装DIYで起こりうるトラブルを具体的に解説し、安全に、そして綺麗に仕上げるための対策を解説します。
□屋根塗装を自分で！DIYの危険性
屋根塗装を自分ですることは、コスト削減という魅力的な側面がある一方、思わぬトラブルに見舞われる可能性も秘めています。
安全面はもちろん、近隣とのトラブルに発展するケースも少なくありません。
DIYに挑戦する前に、これらのリスクを理解し、適切な対策を講じる必要があります。
1: 塗料の飛散による近隣トラブル
屋根は高い位置にあるため、塗装作業中に塗料が飛散し、隣家の外壁や所有物に付着してしまう可能性があります。
特に風が強い日は、注意深く作業を行っても塗料が飛散しやすいので、強風時は塗装作業を避けるのが賢明です。
飛散防止には、養生を徹底することが重要です。
塗料が飛散しないように、隣家との境界線付近にしっかりと養生シートを張り、塗料が飛び散らないよう細心の注意を払いましょう。
もし、隣家への塗料の飛散が不安な場合は、DIYではなく、プロに依頼することを検討するのも良いでしょう。
2: 悪臭によるクレーム
屋根塗装に使用する塗料は、臭いが少ない商品であっても、ある程度の悪臭を伴います。
特に、密閉された空間では臭いがこもりやすく、近隣住民からクレームに繋がる可能性も考えられます。
近隣住民に事前に説明し、理解を得るようにしましょう。
また、臭いが少ない水性塗料を使用するのも有効な手段です。
臭いを軽減できる塗料を選んだり、作業時間を早朝や夕方に限定したりすることで、近隣への配慮を示しましょう。
3: 安全性の問題
屋根に素人がのぼって作業をすることは、非常に危険です。
足場が不安定だったり、滑りやすい場所があったりすると、転落事故のリスクが大きくなります。
安全対策を怠ると、自分自身や周りの人に怪我を負わせてしまう可能性もあります。
安全面を考慮し、DIYを行う場合は、しっかりと足場を組むこと、安全ベルトを着用することなど、万全な安全対策を講じる必要があります。
もし、不安な場合は、プロに依頼することを検討しましょう。
□屋根塗装DIYの手順
屋根塗装DIYは、適切な手順と知識があれば、安全に、そして綺麗に仕上げられます。
1: 足場の設置
まずは、屋根の上で作業ができるように、足場を設置する必要があります。
足場の設置は専門的な知識と技術が必要となるため、DIYで行う場合は、足場だけは業者に依頼することをおすすめします。
足場を設置する際には、安全性を考慮し、しっかりとした足場を組んでもらうようにしましょう。
2: 養生
足場が設置できたら、塗料を塗らない場所にマスキングテープを貼り、塗料がかかったら困る場所にシートを被せるなど、養生を行います。
養生は、塗装作業中の塗料の飛散を防ぎ、仕上がりが綺麗になるだけでなく、近隣への配慮にも繋がります。
丁寧に養生を行うことで、トラブルを回避し、スムーズな作業を進められます。
3: 屋根の洗浄
塗装前に、屋根全体を洗浄します。
古い塗料が残ったまま塗装すると、剥がれやすくなってしまうため、丁寧に洗浄することが重要です。
高圧洗浄機を使用する場合には、周囲への飛散に注意し、安全に配慮して作業を行いましょう。
洗浄後は、十分に乾燥させてから次の工程に進みます。
4: 下地処理
洗浄後、屋根の状態を確認し、必要があれば補修を行います。
ひび割れや剥がれが見られる場合は、適切な補修材で補修しましょう。
また、錆びている箇所がある場合は、研磨剤で錆を落とすなど、下地処理を行いましょう。
下地処理をしっかりと行うことで、塗料の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させられます。
5: 塗装
屋根塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3段階で行います。
・下塗り
下塗り用の塗料を使用し、錆の防止やひび割れの補修、中塗り用の塗料の密着性を高める効果があります。
・中塗り・上塗り
仕上げ用の塗料を使用し、1回目の塗装を中塗り、2回目の塗装を上塗りと言います。
1回の塗装では、塗膜が薄く、十分な保護効果が得られないため、2回に分けて塗装することで、耐久性を高めます。
6: 仕上げ
塗装が完了したら、養生を剥がして、足場を解体します。
足場の解体は、専門業者に依頼しましょう。
最後に、道具を片付けて、清掃を行い、作業完了です。
□まとめ
屋根塗装DIYは、コスト削減や愛着のある家を自分自身で手入れしたいという気持ちから挑戦する人が多いですが、安全面や仕上がりの問題、近隣トラブルなど、様々なリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
